相場と情勢


by f1wrxgt
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新刊

「ドル覇権の崩壊」  副島隆彦

http://soejima.to/   (学問道場 ”今日のぼやき”)


まえがき

この本は『ドル覇権の崩壊  静かに恐慌化する世界』というタイトルの本で、
私の金融経済に関する最新の知識と情報を満載した本である。
ここで書かれる最も大きなテーマは、今や遂に軍事力だけでなくアメリカの経済力・金融力
が東アジアから撤退しつつあり、それに代わって中国が台頭しつつあるということである。
アメリカの日本企業への買収攻勢は終わった。
今起きているのは、「ドル暴落に備えたドルからの逃避」である。日本の大企業やホテル群
を買うことで「円買いのドル避難」をしているのだ。「三角合併」など見せかけである。
この大きな歴史的な転換点を大きく描くことである。

私は10年来、金融・経済を書いてきたが、そろそろ預言者になろうと思う。
これは占い師や呪い師になることと同じである。
なぜ占い師や呪い師が世の中で大切かというと、金融や経済の先読みというのは、
どうしても近未来予測であり、まさしく占いだからである。
自信を持って近未来予測(占い)ができない経済学者やエコノミストは滅べばいい。

経済学とはなにか?  
それは偉そうな数式や理論モデルや統計の数字を並べることではない。
大学の経済学部で習うことなど、現実の経済の世界ではなんの有効性も持たない。
大学の経済学部を出た連中が経済新聞の記者になったときなにをやるか? 
景気循環論だけである。景気循環すなわち波、波動である。
設備投資と業況判断による景気のサイクル説明である。ずっとそれできた。
しかし、日本の景気(経済)はこの15年間ちっともよくならなかった。
なぜ景気が悪いのか、唯一答えられるのは、その前に景気が良かったからだ。
なぜ景気が良くなるのか。景気があまりに悪すぎたからだと。
たったそれだけのことであって、それ以上のことを言える経済学者もエコノミストも存在
しない。
つまり波なのである。人間の世は、循環(サイクル)しているのである。

経済学とはなにか? 
やはり、近未来予測学である。
厳密な社会科学のふりをしても、それらの理論と分析を動員してこれから2年後、5年後
の日本がどうなるかを指し示せないのなら何の役にもたたない。
経済学の理論やモデルだけでは有効性を持たない。それは彼ら自身がよく分かっている。
私もよく分かっている。ゆえに占い師、すなわち近未来予測を明確に述べて、そして当てる
ことのできる言論人だけが生き残っていく。

日本の投資家と資産家、企業経営者たちを守るために迫り来る危機に向かって書かなけ
ればいけないことを私はこの本で縷々書いていく。

副島隆彦 

====

あとがき

本書、『ドル覇権の崩壊』は、著者である私の渾身の力作である。
と書くと、それではこれまでお前が書いた本は、力を抜いて書いた駄作か。と揶揄
(からかうこと)されそうである。が、そんなことはない。
私は一冊一冊を丁寧に一生懸命に書いてきた。

この本を書くのには本当に苦労した。
その理由は、当初、本書『ドル覇権の崩壊』を書こうと企てた、今から2年前の2005年の
暮れに、「日本が景気回復を始めた」と皆が思い込んだからである。
あれも嘘であった。皆、騙された。
たしかに、日本の株価が、仕組まれて急に上がりだして、今にも2万円に届きそうな勢いが
2006年には生まれたからだ。しかしその希望も長くは続かなかった。

景気がよくなる、と皆が浮かれ騒ぐようだと私の出番はない。
私は常に景気悲観論者であって、経済破綻論者である。日本の先行きに悪いことばかり
書いてきた。私はこの態度を一貫したまま死ぬまで変えない。
態度と主張がコロコロ変わる人間は信用されない。
皆さんが調子に乗って、目先の浮利を追いかけていると、必ず失敗して大損をして、
また痛い目を見るぞ、と私はいつも警告を発してきた。

本書では、私は遂にこれから2年後の〝ドル大暴落〟を断固として予測(予言)した。
目先の直近では、円はもっともっと安くなる(円安になる)と言われており、事実そのように
動くかもしれない。
しかし、やがて必ず、円安は止まって、そして反転して、大きな円高つまりドルの大下落、
大暴落の時代がやってくる。その理由をこの本で、これでもかこれでもか、と言うぐらい
多くの証拠を挙げながら論証した。

1ドルはやがて100円を割って80円になるのである。私のこの主張を懐疑し、異議を
唱える人々は、まず本書を読んでほしい。それから議論を提起してほしい。
私はいつでも、どこでも、どんな人とでも対等に平等にこの問題を語り合いたいと思う。

私が本書をなかなか完成させなかったために、インターネット書店のアマゾン・コムの本書
の予約販売は注文を出した皆さんが数百人に及んで、そのうち延期になったので、
ご迷惑をおかけしたようです。
誠に申し訳ありませんでした、とこの場で謝ります。

最後に、本書を書くに当たって、徳間書店出版局一般書籍編集長力石幸一氏の
並々ならぬ薫陶と伴走をいただいた。
こんなに苦労して書き上げた本は私にとっても久しぶりである。
私は嵐の中を突き進んでいく物書きであるので、力石氏からの力強い支援が何よりも
有り難い。記して感謝します。

 二〇〇七年七月
副島隆彦
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by f1wrxgt | 2007-08-12 20:29