相場と情勢


by f1wrxgt
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宮崎正弘メルマガ  転載 2

北京オリンピック後を睨み、経済を維持安定させ覇権の足元を固めるために、とにかく
石油ガスのエネルギー資源ほかその他資源の確保が目下最大のテーマか?
相変わらず、アフリカ・中東・西アジア・南米での中国の動きは活発。
同時に食料と水の争奪も加速していくでしょう。 

そんな中国に、親中姿勢の米民主党政権が2008に成立ですですから、世界情勢は
一層混乱に?

中国北部は、黄河・揚子江の水の寸断、偏在、乾燥化で、水資源が安定しません。
華南→北部へ、千kmほどの大運河建設により豊富な南部の水を北部に供給する
大プロジェジェクトが進行中。
中国北部はもうそこまでしないと、水が確保できない状況。

BS NHKでみましたが、パキスタンの店頭商品や雑貨のほとんどが中国製(かつては
日本の腕時計などが有名でしたが、今は中国製=¥300/個) に切り替わっている。
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成19年(2007年) 4月4日(木曜日) 貳   
通巻第1761号  

パキスタン西部バルチスタンで反中国の動きが顕著に
グアダールの軍港化に強圧的な支障、工事は一年以上の遅れ
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パキスタン西部は「バルチスタン」と呼ばれ、スペインのバスクのように独立分離運動が盛ん。中国人技術者3人の殺害事件(2005年五月)もおきて、軍、警察が重武装で治安維持
に当たっている。

言うまでもなくグアダール(イランとの国境付近の良港)を近代的な軍港として開発したい
がため中国が建設を急いでいるが、付近の急激な治安悪化によって工事は一年の遅れ
を見せている。
最大の原因はバルチスタン住民がパキスタン主流のパシュトン系ではなく、イスラマバード
の政治的意図とはお構いなく、中国排斥という地域ナショナリズムを背景にパキスタン政府
の方針に逆らっているからだ。

ところが「バルチスタン地方にも豊富な天然ガスが出ることが分かって、カラチから多く
の商売人が入りこみ、建設労働者もほかの地方から。加えて不動産開発、リゾート開発、
マンション建設をカラチやラホールのビジネスマンらが開始したから話はうんとややこしく
なった。
彼らはこの地方を“パキスタンのマイアミ”を謳い文句に豪邸リゾートの販売まで始めた」
(『ロスアンジェルス・タイムズ』、4月1日付け)。

もともと中国の地政学的狙いはペルシア湾からの石油ルートの安全確保である。
マラッカ海峡に中東原油の80%を依拠する中国は、これまでにもバングラ、スリランカ、
ミャンマーに近代的港湾を建設、もしくは建設を打診し、工事は相当に進捗している。
 
いずれも軍事観察拠点として利用する他、将来は原油を陸揚げしこれらからパイプライン
で中国に繋ごうとする遠大な資源戦略を絡めており、地域住民は、それならば、もっと
利益還元を!と訴える。
 
ところがグアダールを例に取ってみても、建設業者からエンジニアまで、現場を走り回って
いるのは中国人ばかり。しかも付近に空港建設のプロジェクトも平行しており、総工費は
二億五千万ドル。
この旨味に地元バルチスタンの業者が触れることも出来ないと言うのは不公平ではないか、
と中国資本排斥の運動が拡がっているわけである。

一方、米国とインドは、グアダールが将来潜水艦が寄港できる軍港に豹変するとみており、
観察を怠らない。
中東原油の中継地だけの機能をはたすにしては工事が大がかり過ぎるからだ。

米軍関係者は「ディエゴ・ガルシアの米軍基地を中国がモニターするための海軍設備を
グアダールの備えるに違いない。
米ジャーナリストの取材申込をパキスタン政府が巧妙に妨害するのも、そうして背景がある
から」と断定的。
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by f1wrxgt | 2007-04-04 07:05