相場と情勢


by f1wrxgt
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北朝鮮制裁は中国の裏切りで早くも「ザル法」

http://www.melma.com/backnumber_45206/

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 

平成18年(2006年)10月27日(金曜日) 
通巻第1600号   1600号突破記念特大号(10月26日発行)

[鉄鉱石を運ぶトラックが45台、毎日、吉林省南坪と茂山鉱山を行き来している]

ヘラルド・トリビューンが現場の写真をすっぱ抜いている(10月25日付け、16面)。

北朝鮮北部の茂山鉱山は鉄鉱石の宝庫、日本時代から開発は進んでいた。
鉄鋼需要が著しい中国は鉄鉱石の輸入を豪州やブラジルの他に、この北朝鮮鉱区にも依存し、大量の鉄鉱石を輸入している。

40t トラックが毎日45台、吉林省南坪(図面江に添って延吉の南南西およそ50キロ、和龍市南坪鎮に位置する)から向かい側10キロの 茂山鉱山との間を往復している。
日量にして1800t !

国連の北朝鮮制裁決議に同調した「そぶり」を見せて、中国は巧妙な二枚舌外交を展開し、実質的制裁をしていない。
「荷物検査を強化している」と中国は言う。
ところが『タイム』(10月30日付け)は鴨緑江に面した丹東市へ飛んで検査現場を取材した結果、「検査は体裁だけ強化されたかにみえ、事実上は(西側への)ショーにすぎない」とのルポを掲げている。
 [inspections are a little stricter、but it’s really just for show]と。

中国の鉄鉱石輸入は昨年2億7500万 tと前年比32%もの急増を示した。
98年比で北朝鮮と中国との貿易は三倍となり金額にして44億ドル。北朝鮮からの輸出の三分の二が、この鉄鉱石と石炭によるのである。
 
特に茂山鉱山からの鉄鉱石は3500万ドルの外貨を北朝鮮にもたらしており、オリンピックと不動産建設ブームに湧く華北の鉄鋼製品の需要を満たしている。

南坪には真新しい三階建ての税関が完成。
ここで毎日トラックの積み荷を検査しているが、取り扱いは国有企業の「延辺天地工業貿易」が一手に引き受け、ここで製錬され吉林省の「東風製鉄」などに売却される。
同社が茂山鉱区の開発権(30年から50年といわれる)を5億ドルで買ったのだ。
しかも東風製鉄は2007年度に現在の二倍、550万t の生産拡大を目指しており、制裁なんぞどこ吹く風である。

「金正日体制の存続は中朝国境貿易にかかっており、なぜ中国が北朝鮮制裁を嫌がるかは現場をみれば判る」とタイムは続けて言う。
「日量原油の90%と食糧の半分を中国に依存している北朝鮮だけに中国が制裁を厳格に実施すれば崩壊は明らか。だが国境を越えて流れ込む難民を恐れ、また繁栄する人口240万の丹東市民も、現状維持を望んでいるからだ」。

米国、日本、露西亜、韓国が国連制裁を支持し、経済制裁をつよめるなか、中国はジェスチャーとしての送金停止措置などで繕ったが、「南坪通関で目撃する限り、制裁前となんらの変化もない」(同ヘラルド紙、24日付け)。

ま、そんなことだろうと想像はしておりましたが。。。
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by f1wrxgt | 2006-10-26 14:16